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09月14日-04号

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  1. 須坂市議会 1989-09-14
    09月14日-04号


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    平成 1年  9月 定例会        平成元年9月須坂市議会定例会会議録(第4号)            平成元年9月14日(木曜日)     -----------------------------        議 事 日 程(第4号)第1   一般質問     -----------------------------        本日の会議に付した事件1) 一般質問     -----------------------------        出 席 議 員(27名)   1番    小松善正君       2番    駒津芳平君   3番    田中穂積君       4番    永井一雄君   5番    古谷秀夫君       6番    北澤文子君   7番    市川喜太郎君      8番    長張貞佑君  10番    上原晴男君      11番    越 計治君  12番    山崎一正君      13番    丸山孝一君  14番    後藤美智夫君     15番    村石正郎君  16番    荒井義太郎君     17番    堀内幸尚君  18番    山岸 武君      19番    市川静雄君  20番    竹内磐夫君      21番    丸田喜一君  22番    佐藤哲夫君      23番    丸山親男君  24番    上野恒夫君      25番    小布施 茂君  26番    小林紀雄君      27番    永井常雄君  28番    青木周一君     -----------------------------        欠 席 議 員   9番    小布施亥積君     -----------------------------        説明のため出席した者市長        田中太郎君     助役        小林芳男君収入役       青木光雄君     消防長       相沢 裕君総務部長      関野利夫君     企画調整部長    鈴木 弘君民生部長      山岸利文君     経済部長      川原田貞雄建設部長      宮崎喜一君     水道事業管理者   落合謙一君教育委員長     小坂保司君     教育長       岡部義男君教育次長      宮澤源司君     -----------------------------        事務局出席職員事務局長      古平嘉一君     事務局次長     佐藤元広君書記        冨澤孝雄君     書記        加藤 剛君     -----------------------------             午前10時01分  開 議 ○議長(小布施茂君)  定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議に9番小布施亥積君が所用のため欠席いたす旨届け出がありましたので、御報告をいたします。     ----------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(小布施茂君)  日程第1 引き続き一般質問を行います。 順次質問を許します。 23番丸山親男君の質問を許します。------丸山親男君。     〔23番 丸山親男君登壇〕 ◆23番(丸山親男君)  今この議場に来る前に信濃毎日新聞のきょうの歴史をちょっと目を通してみましたが、きょうは長野県西部を中心に 6.9の広域の地震、大規模な土砂崩れのあった日であります。また、ソ連の宇宙ロケット、ルーニク2号、史上初の月面到着に成功した日であります。この日の第1回の質問者として、これから通告に基づいて質問をしてまいります。私の通告をした項目は、4項目であります。公共下水道に伴う地元の対応、須坂の土笛、竜の里マラソン、最後に、せってみねかいマイタウンざかまちづくり推進協議会の活動についてであります。順次質問をしてまいります。 まず、公共下水道に伴う地元対応については、去る3月の定例会において、私は下水道工事に伴う交通対策の質問をいたしました。質問事項についてはその後、それぞれよく対応がなされており、高い評価をするものであります。 さて、公共下水道の工事については、昭和50年に私初めて議員としての立場をお与えいただき、そのころ公共下水道の促進について数回に質問をした記憶があります。いつ着工できるのか、あれから十数年、現在公共下水道工事が進められており、このときにまた議員として在籍をし、審議に当たれることに責任の重大さを感じております。 公共下水道工事も市街地での工事が進められ、市民の目に触れ、私もその現場付近を通るとき、いつも思うことは、地元との話し合い、対応がよくなされているのかなあ、工事中の地元の方々はどんな気持ちでいるのかなと思います。関係者の努力によって、スムーズに工事が進行していることと思いますが、工事の着工までに地元との話し合い、対応についてお伺いをしたい。なお、一番苦労する事項についてお伺いをいたし、この項は簡略に済ましておきます。 次に、2番の須坂の土笛など土産品について質問をいたします。須坂にカッコウやフクロウの土笛が生まれたのは、大正の中ごろと言われており、初夏になると臥竜山にも鎌田山にもカッコウがやってきて、カッコウカッコウと澄むような明るさで鳴く、その声を土笛に移したいと願った当時の粋人が、趣味としてつくられたのが初めであると言われております。 昭和9年のこと、この昭和9年は須坂の山丸組初め、信濃銀行閉鎖等で非常に須坂が不況の年の翌年、昭和9年のこと、須坂にこれという土産品がないので、吉向焼というものがあったから、それにまねて焼き物で何か作品をつくろうということで、臥竜山の中腹、今の越寿三郎氏の胸像のあった付近に窯を築き、田中庫太さん、この方は田中邦治さんの実弟で、当時酒の販売をされておったと聞いております。この田中庫太さんが中心となって、仲間7人ほどでそれぞれの作品をつくってみたものの、これというものもつくられず、詰まるところ田中庫太さんのつくられたカッコウ笛が庶民的であり、価格も安くできるのではないかということで、カッコウ笛をつくることになりました。が、カッコウ笛をつくってみたものの市民の関心も薄く、だれも買ってくれるものもない状態でありました。そこで町役場の商工課に相談に行ったところ、当時の担当者は町の財政は火の車で、そんなこと考えられる暇がない。相手にもされなかったそうであります。 長い間、そんな状態が続く中で、昭和34年須坂の臥竜山の公会堂で、長野県川柳大会が開催をされ、その記念品として 100個ほどのカッコウ笛の注文を受けたのが、大量注文の最初で最後であります。そのときの庫太さんの感激の様子は、今も目に浮かぶと当時の関係された、お年寄りからお聞きをいたしました。その川柳大会の記念品のカッコウ笛の説明書をちょっと読んでみますが、「須坂の景勝、臥竜山の松の風は天下一品と描される。松風の音の合間からカッコウ笛が鳴く、松の雫の下に窯を築き、カッコウ笛をつくりながら詩情おのずから湧く。第13回県下川柳大会に臨むに及んで、これを記念品とし、大方の座右に置かれんことを」とされておりました。 開催地元として心を込めたカッコウ笛の記念品も、喜んでくれる者は少なく、湯飲み茶わん、とっくりか杯の方がよっぽど役に立つなどで、評価は得られなかったそうであります。私はそのときの記念品のカッコウ笛を見せていただきましたが、吹いてみましたが、カッコウカッコウの音色も非常によく、焼き色も見事なカッコウ笛でありました。当時はこんなものとだれも相手にしてくれなかったそうであります。その記念品のカッコウ笛を会場に置いていくものが多く、残ったカッコウ笛を知人に配って歩いたそうですが、喜んでくれた市民は少なかったと当時を回顧しておられました。 こんな状態でしたので、製作が途絶えがちで長い間忘れられておりました。近ごろ菅平五味池や千曲川で晴やかなカッコウ笛の声を聞くにつれて、伝統のカッコウ笛を復活しようと、当時市博物館長であった徳永哲夫さんを初め、森山明治先生、山岸鷲雄氏、当時市職員で博物館に勤務しておられた竹前ちい子さん、今の村石ちい子さん、さらにもうお1人女性の方がおられたそうですが、その方は今もう亡くなっておりますが、等の努力によって、再びつくられるようになったのであります。 昭和50年の長野放送開局の年に、長野放送テレビにおいて、須坂の土笛のいわれ、つくられる過程などを放映され、その他にも2回ほどテレビで取り上げられたものの、反応はなかったそうであります。私の記憶するところでは、博物館の窓口に須坂の土笛を置き、来館者に見ていただき、希望する方にお分けをしておったことを私は覚えておりますが、それがある日突然姿を消し、市内の菓子店で売るだけの状態が続いておったのであります。 こんな状態のときにあっても、毎年、東京銀座東急にて全国郷土玩具展が開かれ、そこに出品を続けてきましたが、なかなか求めてくれる人もおらず、窮余の余りカッコウ笛を口にしてカッコウカッコウと吹くと人が集まり、いい音色ですねと購入をしてくれたとき、そのうれしさは今でも忘れないと関係者は述べておりました。2年ほど前、長野市で開催をされたふるさと創生の集まりがあり、これに参加をして須坂の土笛を出品をしたところ、買ってくれた人はわずか10人ほどであったと聞いております。 郷土の土産品は、つくったからといってすぐ理解されるものでもない。営業的に成り立つものではない。このことはこの須坂の土笛の歴史がよくこれを証明をしております。地味な日ごろの活動が実を結び、本年4月27日にNHKテレビ関東甲信越小さな旅」の番組で、午後7時30分から8時までの須坂市が紹介をされ、そのときこの土笛のよさが広く関東甲信越に理解をされたことが、大変に喜ばしいことであります。よくもここまで守り続けてこられたものと、関係者に深く感謝をするものであります。 さて、伺いますが、須坂の土笛は、伝統あるものであることはさきに申し上げたとおりでありますが、このことを知る市民もわずかですし、私の申し上げた経緯などについても、不明確な点も多々あります。割愛した部分もあります。正しい記録を残す必要があると私は痛感をするものであります。今市にこの須坂の土笛について関係する文書記録、写真などどのようなものがあるのか、お聞きをしたい。私は市において、正しくこの須坂の土笛の歴史をとどめる必要を強く要望するものであります。これについてお答えをお願いしたい。さらに須坂には全国に誇れる土笛がある。この伝統ある須坂の郷土民芸、須坂の土産品を一過性のものでなく、みんなで育てていかなければならない。関係者に改めて絶大なる敬意を表します。 今から55年前、郷土の先人たちが須坂にこれという土産品がない、と始めた須坂の土笛や食べてなくなるようかんや落雁などと、営業ベースのものとは性格が違います。郷土が誇る民芸品であります。これに続く土産品の生まれることを願い、この項の質問は終わらせていただきます。 次に、3番の竜の里マラソンについて質問をし、第1回の竜の里須坂健康マラソン全国大会、これが本年度の11月の5日日曜日に開催をすべく、今事務局において準備を進めておるところでありますが、この竜の里マラソンについては成功をさせなければならない。第1回が一番大切である。聞くところによると予算も非常に少ないそうで、メーンになるマラソン選手も呼べない状態であると聞いております。今、この竜の里マラソン大会について、参加者の現状はどうなのか、果たして大会が成功できるのだろうか、心配をする者は私1人だけではないと思います。その点について、関係者の方から現状等についてご説明を願いたいと思います。 また、この開催要綱を見させてもらいましたが、この中でコース等について、ウオーキングという言葉がありますが、英語で言うと歩く意味だというふうに理解をされますが、専門家ならいざ知らず、一般市民ウオーキングというものは何だろうか、もう少しこの点についてもPRをして、ウオーキングというものは、歩いてもいいから完走してもらいたいんだというような説明が必要ではないかと、そうして多くの市民の参加を得て、何としてもこれを成功させていきたい。この点について理事者の決意と現状等についてお聞きをして、この項の質問は終わります。 最後に、せってみねかいマイタウンざか推進協議会の活動について質問をいたします。住んでいるまちから住み続けたいまちをスローガンに、須坂青年会議所の提唱によって、昭和61年秋、須坂市、須坂商工会議所、須坂市教育委員会、須坂市区長会、須坂市老人クラブ連合会、須坂市連合婦人会信州須坂町並みの会、長野電鉄株式会社須坂新聞株式会社等、10団体の参加を得て準備を始め、61年の12月9日、まちづくり推進協議会の第1回発起人会が開催をされ、須坂のまちづくりは、まず統一的なイメージが必要ではないか、それも1人でも多くの参加によって、まちづくりイメージをつくろうと始まったものであります。 昭和62年の3月7日、 200名余の参加のもと設立総会が開かれたことは、市民のよく承知をしておるところであります。言葉で言えばただこれだけのことですけれども、ここまでたどり着くまでの御苦労は、並大抵のことではなっかたと推察をいたすものであります。さらに事業計画に基づく活動も、須坂市民の全体の1割を超える 6,600名に対するまちづくりアンケートとして、集計、アンケートにあわせての研修会、勉強会、5回に及ぶ役員会等を重ねて、7月4日にはイメージ発表会を開催をし、まちづくりとしてのイメージを「竜の里須坂」と発表、この冊子の中に、この会の副会長である須坂新聞の社長の北沢邦夫氏のあいさつがありますが、ちょっとこれを引用させてもらいますが、「今振り返ってみれば、よくもまあ思い切ったことをあっという間にやり遂げたものだ。それにしてもヤングパワーはすごいな。明治維新の群像たちもそうだったのだろうかと思いをめぐらし、今度の竜の里は須坂の維新かもしれない」。 このことはともに活動に参加したものの実感だろうと思います。私も各行動、成果に対して、敬意を表するものであります。私の本会議における推進協議会の活動についての質問は、今までの多くの市民の期待を裏切らないよう自重をして、これからも積極的に活動してほしいと願いを込めての質問であります。 まず最初の質問は、さきの6月定例会において私の竜の里須坂についての質問の答弁が、あいまいですっきりしない点がありますので、引き続いての質問となります。それは、竜の里須坂のシンボルマーク指定文字について、市報に掲載をし公募したことについてでありますが、6月の定例会では、どのように指導したのかとの表現で私は質問をしました。そのときの答弁はこのイメージネーミングである絵あるいは文字等については、言うならば、市民主導型の組織の中でつくられていったと、市はこれに対してバックアップをしていくという性格をもって参加であったということで、御理解をいただきたいでありました。この答弁で理解できるでしょうか。理解する方が私は無理だと思うので質問しておるわけであります。よく聞いていただきたい。市報に掲載をして公募して詳細と応募先については、須坂市総務部企画課と明記されておるではありませんか。募集が締め切られて応募の状況、いつどこでだれが選定に当たったのか、結果はシンボルマーク吉原澄悦氏の、文字は畦地梅太郎氏のものが選ばれた。その経緯についてお聞かせいただきたい。 6月の定例会では答弁に当たる理事者の心情をくんで、温かい気持ちから配慮ということで、質問をしたつもりでしたが、今回は6月の定例会から3カ月を経過しております。明確な答弁ができるものと存じますので、正確な事実に基づくご答弁をお願いしたい。私は昭和62年12月「せってみねいかいマイタウンざかまちづくり推進協議会」発行の竜の里1年の歩み、この冊子でありますが、この中からその経緯をよく見てみました。まず、7月の16日に第7回の役員会が開催をされて、シンボルマーク指定文字の募集ということが、今後の活動について議題となっております。 次いで、須坂の市報8月1日付には、竜の里シンボルマーク募集だと、締切は8月31日、応募の方法、賞として両部門に最優秀、優秀、佳作作品には商品を贈呈、詳細等応募先須坂青年会議所須坂新聞社須坂市役所総務部企画課とはっきりと書いてあります。第8回の役員会では議題となっておりません。第9回の役員会の議事についてもその中にシンボルマーク、文字の指定、さらに第10回の役員会及びイベント打合会、9月18日に開催をされていますが、このときについてもシンボルマーク、文字の指定についてが議題となっております。そして10月の21日に開催をされた第11回の役員会において、シンボルマーク指定文字について、シンボルマーク吉原先生のもの、指定文字畦地先生のものと議題をされております。そして11月26日第2回の総会の席上で、シンボルマーク指定文字の発表があり、「私と竜の里須坂について」吉原先生の講演があります。 このような経過であり、内容についてはこれ以上知るすべもありませんが、収支決算書を見ますと、まちづくりイベントの中に、シンボルマーク指定文字参加賞(15)金額2万 2,500円、上記参加発送費、単価 720円×10= 7,200円とあります。参考のために申し上げましたが、市としてはどのうよに対応していったのか、市民主導型の組織の中で行われて、市はこれに対してバックアップとしていく性格を持っての参加であったか、実はどうだったのか。明快な答弁を期待するものであります。うわさによれば、既に吉原、畦地に決まっておったそうでありますが、それについてはどうなんでしょう。私はそれがほんとでなければいいなというふうに、心配をする1人であります。明快なるご答弁をお願いをします。 さて次は、せってみねかいまちづくり推進協議会の事業として行われた、第3回竜の里イベントの竜の里須坂「昔話臥竜山」が上映をされました。その原画、吉原澄悦さんの切り絵を市が購入するとの話を聞きました。そこで私はこの9月定例会に提案をされました平成元年度須坂一般会計補正予算第4号に目を通して見ましたが見当たらない。まちづくり推進協議会に対する補助金については、私の所属する経済委員会で審議をし、昨年3月に原案どおり可決されたものであります。その中にこの原画等も含まれておったものと私は理解をしております。「昔話臥竜山」の上映された第3回竜の里のイベントも、昨年の11月3日に行われたものであります。原画を購入するなら、平成元年度の3月の定例会の当初予算、さらには6月の議会の補正予算で計上されるべきものと思いますが、この9月の定例会の補正予算に計上されるはずがない。そんなことを市はしないだろう。まちづくり推進協議会の信頼すべき常識の豊かな方々でありますので、この時期になって「昔話臥竜山」の原画購入はうわさに過ぎないものと私は確信をしておりました。 この議会を前にして再度目を通していくと、教育費、社会教育費、目、博物館費、8、18備品購入費が例年に見られない42万円が計上されておることに目がとまりました。教育委員会に出向いて尋ねたところ「昔話臥竜山」の吉原澄悦さんの件の原画の購入費であります。私はびっくりいたしました。このことは、総務文教委員会で審議をされることとなりますので、これ以上の質問はこの席からはいたしませんが、まちづくり推進協議会の活動にプラスになることではないでしょう。会長太田三郎さんも嘆くことでしょう。反省すべき点は反省をし、自戒をし、今後とも大いなる活躍を期待をして、私のこの席からの一般質問は終わりたいと思います。 ○議長(小布施茂君)  答弁を求めます。------宮崎建設課長。 ◎建設部長宮崎喜一君)  丸山議員さんの最初の御質問、公共下水道工事に伴う地元対応についてお答えをいたします。須坂市の公共下水道につきましては、早期供用開始を目指し、鋭意促進を図っているところでございます。3月議会における議員さんの御指摘、63年度の反省に立ちまして、特に今年度は市街地中心部の工事が大半になることから、市民の皆さんの御理解と御協力をお願いしなければならない。そこでまず、市報6月号に、工事の施工箇所を明示し御理解を求めております。また、商店街の皆さんにも御協力を得なければなりませんので、商工会議所さんにお手数をわずらわせまして、関係商店街の役員さんと関係区長さんにお集まりをいただき、今年度の工事計画を御説明申し上げ、なお、それぞれのイベント等の計画をお聞きし、交通の確保、工事の期間等、細部の工程を組んで施工に入りました。 また市民の皆さんについては、各路線ごとに御参集をお願いし、工事の方法、期間、交通制限、駐車場の確保、水道、ガスの工事による断水等の細部の説明を申し上げ、関係者の皆さんから御意見、御要望をお聞きいたしまして御理解を得た上で工事に着手しております。なお、欠席された方には工事着手前にお宅を訪問し説明を申し上げております。また特に夜間工事の場合など、再度隣接の皆さんに御通知を申し上げ、御理解を得て施工しております。 工事に当たっては、施工の万全を期すため、工事現場に事務所を設け責任者を常駐させ電話も設置し、緊急の場合や苦情に対しいつでも対応できる体制を組んでおります。御意見の多いものは何といっても早く工事を完成させてほしいと言われるものでございます。市も業者もその点を配慮し、綿密な打ち合わせで工程を組んでおりますが、地中には水道やガス管、NTTのケーブルなど大変地下埋設物も走っておりまして、突然支障になったりいたしまして、迷惑をおかけする場合もございます。誠意事前調査をしてこのようなことのないようには努力しておるところでございますが、何分よろしくお願いをいたします。 市街地工事が集中しておりますので、施工業者の連絡を密にし影響を少なくし、なお、安全確保を図るためそれぞれ代表で下水道施工協議会をつくって、交通担当生活環境担当学校保育園担当を定め、責任をもって対策に当たっております。特に毎週1回定例会をもって工事の進捗に合わせまして、細部の打ち合わせをし調整を図っております。今年は案内板の統一を図り、警察の御指導もいただく中で、交通規制の統制を図っておるところでございます。 商店街につきましては、前もって連絡を申し上げ、大売り出し等ある場合は、極力工事方法で協力をいたしております。今後も地元の皆さんとは打ち合わせを重ね、最善の方法をとってまいる考えでございます。 そこで、特に御質問のございました一番苦労する点は何かというようなことでございますが、まず一口に申し上げまして、道路の交通制限の問題でございます。幹線道路につきましては、全面通行どめは困難でございますし、片側通行の確保、迂回路の選定の問題でございます。また、商店街の来客あるいは売上への影響をいかにして少なくするか、その対応でございます。何といたしましても、下水道管を布設しなければならないことが下水道の工事でございます。これからも道路沿いの皆さんや多くの市民の皆さんには、大変御迷惑をおかけすることとなりますが、皆さんの御協力を得なければ工事を進めることができないものでございます。今後とも御指摘の問題につきましては一層の配慮をしてまいりますが、工事の促進のために何分よろしくお願いをいたします。以上でございます。 ○議長(小布施茂君)  川原田経済部長。 ◎経済部長川原田貞雄君)  丸山議員さんの2の須坂の土笛など、土産品について御答弁申し上げたいと思います。須坂市に土笛が生まれたのは、大正中ごろに郷土の玩具として製作されたのが始まりであると聞いております。これが須坂土笛の会によって継承され、昭和47年から須坂市の特産品、土産品として製作されております。現在製作販売数は昭和26年度 2,160個、63年度で 2,230個で、市内10カ所で販売……。     〔「そんなもの聞いてねえよ」と呼ぶ者あり〕 ◎経済部長川原田貞雄君)  そういう状況でございまして、ただいま御質問ございました記録につきましては、いずれにしましても関係者の皆さん方と話し合いを進めながら、記録を残していくように努めるとともに、土産品として充実を図ってまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小布施茂君)  宮沢教育次長。 ◎教育次長(宮澤源司君)  3番目の、竜の里マラソンについて、要旨、大会参加者の現況と見通しについてという御質問につきまして、私の方から御答弁申し上げます。 ただいまの御質問で、参加者の現状はどうなのかと、また成功できるのかと、また3点目といたしましては、ウオーキングという言葉があるけれども、これは一般の皆さんに理解しにくい言葉ではないかと、したがって言葉の意味をよく理解させて多くの参加者を得られるように、教育委員会は決意のほどを発表しろという、大変に温かいお励ましの御質問をいただいて感謝いたしておる次第でございます。 最初のまず参加者の現状でございますが、現在までにまとまっております参加者数は 250人でございます。このうち、須坂市も含めまして長野県内の方は 213人、県外の方は37人でございます。時間をお借りしましてちょっと県外の状況を申し上げますと、埼玉県4人、愛知県1人、神奈川県2人、大阪府1人、新潟県13人、静岡県2人、富山県1人、群馬県4人、東京4人、山梨県1人、北海道2人、香川県2人というような状況で、現在までに申し込みがまいっております。今現在 250人でございますが、ほかの全国大会等の例をお聞きしますと、およそ 1,000人程度の参集を見込んでいる大会では、約 200人から 250人くらいは県外の方がお出になっておるのが通例だそうでございます。ただいまのところ県外の皆さんは37人でございますから、これから申し込み締切の日までに、また全力を挙げまして参加要請をお願いしてまいりたいと思っております。 この今までの参加要請のやり方につきましては、チラシの配布、あるいはポスター等の配布、これらを全国の市町村、あるいは全国各地で催されますこのような大会への配布等々を含めまして、PRを進めてまいっておるわけでございますが、この大会開催目標の 1,000人に向けまして、一層今後とも努力をしてまいりたいと思います。 なおまた、このウオーキングという言葉の理解につきましては、全く御指摘のとおりでございまして、一般参加者の皆さんにわかりやすく、さらに御理解いただけるように、10月の市報等にわかりやすいまた表現でお知らせをし、より多くの皆さんの御参加を得られるように努力してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。以上でございます。 ○議長(小布施茂君)  鈴木企画調整部長。 ◎企画調整部長(鈴木弘君)  4番目のまちづくり推進協議会の活動の中で、シンボルマーク指定文字、それからどのような経過を経て決定されたのかという御質問にお答えいたします。シンボルマーク指定文字につきましては、広く市民に統一イメージといいましょうか、そういうものへの関心を高めていただこうという、こういう目的もありまして、公募をしていきたいということが、7月16日の第7回の役員会で決定されたと、御指摘のとおりでございます。 第9回が8月25日に開かれたわけでございますが、市報等で公募いたしました締切が8月31日だった。この8月25日に開かれた役員会の中で応募状況の報告がございました。この応募は市役所それから青年会議所、須坂新聞社という3カ所で受けつけるというこういうことになっておっこわけでございますけれども、この3カ所に寄せられた応募総数は3点、長野市から2点、中野市から1点という、須坂市民からの応募が全くなかったというこういう状況であったと、締切が31日ということで、せっかく公募をしたけれどもこれでは困ったなということで、青年会議所では須坂市ゆかりの作家、吉原さんとそれから畦地さんとこのお2人に依頼をして、何とかしてこのシンボルマーク指定文字を作成していきたい、そういう意思表示がこの第8回の役員会で決まったということでございます。 ところが、その次の第10回の役員会になるわけですが、これが9月の18日に開催されておりますが、締切間際にかなり応募があって、最終的には15人の方から35点の応募があったと、これは指定文字シンボルマークと合わせての数字ですけれども、そういう報告があったわけでございます。これらの作品には、9月の26日から27日に流、隆、竜展というのが行われるということで、博物館もその会場の1 つになるわけですがここへ展示をして、そして市民からの評価を得たいということで、投票といいましょうか、そういうものを、来ていただいて、それを参考にしながら決めていきたいという、こういうことが役員会で決まったということでございます。 そして次に第11回、これ決定された役員会でございますが、これが10月の21日に開催をされた。このときに応募いただいた作品の展示、そして一般市民の投票の結果、こういうものが報告されたことと同時に、吉原先生畦地先生お2人から依頼いたした作品が寄せられているということで、これも含めてシンボルマーク指定文字をどうすべきかということがこの役員会で協議されたということでございます。 そして協議の結果、シンボルマーク指定文字とも長く使用されるものであるだけに、権威のある方から寄せられたこの作品を採用し、一般募集の作品については入選を各3点ずつ決めていこうということが決定された、という経過でございます。 市も企画課、商工観光課、そして教育委員会が役員会に参加いたしまして、そうした経過の中で、ともども協議をしてきたというこういうことでございますけれども、6月議会でもお答えいたしましたように、青年会議所を中心とする民間主導といいますか、そういうことの中でこの竜の里というシンボルイメージ、そういうものも決定されていったという経過がありまして、市はそれをバックアップすると、そのために公募の場合には、市報による公募ということで広く市民に周知するために協力をする、あるいはイメージ発表会をやるとか、イベントであるとか、そういうものに対して補助金を出す、というようなことで具体的なバックアップはしてきたと、こういう経過があるわけでございます。以上です。     〔23番 丸山親男君「議長」と呼ぶ〕 ○議長(小布施茂君)  丸山親男君。 ◆23番(丸山親男君)  再質問をさせていただきます。須坂の土笛についてと今のシンボルマーク指定文字についての2点についてだけ、再質問をいたします。私の土笛等についての質問の内容を、経済部長は全然理解をされていないのではないか、きょうここに市政に深い関心のあられる多くの傍聴者の方も来られております。私と同感だというふうに私は思います。あの答弁で理解をできる人がおりますか。私は後ろを振り返りませんが、傍聴者の皆さんは、あんなことでよくもまあ答弁だなあというふうに思っている方が、ほとんどではないかというふうに思います。あれは答弁漏れだ、これが答弁漏れだ、1つ1つ指摘はしません。時間かかっても結構です。もう少しよく考えて後ろに商工観光課長もおられますので、相談の上、再度答弁していただきたい。私の方からはこれこれこうだということは申しません。意味がわかりますか。さっきの答弁では、全然私の聞いていることには1つも触れてないんですよ。 それから、シンボルマークと文字については、今初めて細かい経過を聞きましたが、公募が非常に少ないので吉原、畦地先生に御依頼をした手前、断り切れなかったんじゃないか、せっかくの大先生にお願いをしてこられたと、その後多くの応募があったけれども、実はそのぐらいの勇気があっても私はいいんではないかと。今、企画部長の答弁を聞くと、市はそれにバックアップをしていったということは、すべて主な青年会議所に任せっ切りであったということですか。多くの市民の1人でも多くの市民の参加のもとに、この運動は進められていくべきものであるというふうに思います。その点について決まったものがいい、悪いじゃないです。決まったものはこれで結構です。しかし、これからは市の方において、やはり言うべきものは言い、指導すべきものは言い、任せっ切りの市政とういものはよくない、私はそういうふうに思いますので、その点についての御答弁をお願いします。 それから原画の購入について……、それからこのシンボルマークですけれども、この決算書を見ますと、シンボルマーク指定文字の参加賞(15)というのは、15だというふうに思います。2万 2,500円、上記参加発送費 720円、一部。これの数字と今、部長の言われた数字とは合いませんが、どのようになるんでしょうか。その点について重ねて質問をいたします。 それから、吉原先生の臥竜山の切り絵の原画の購入については、これは先ほど向こうの席で申し上げたとおり、総務文教委員会で審査をされることですので、そちらの方へお任せをすべきだというふうに思います。私はこのそのときの決算書、事業計画等を細かく目を通してみましたが、矛盾する点が多くあります。臥竜山物語を企画をし依頼をし製作をし上映されたものが、なぜこの相当日数のたったこの議会で補正で出ている。私は私の常識では考えられませんので、お聞きをした次第であります。この点については総務文教委員会でよく説明をしていただきたい。以上であります。 ○議長(小布施茂君)  答弁を求めます。------川原田経済部長。 ◎経済部長川原田貞雄君)  再質問について御答弁申し上げたいと思います。丸山議員さんの方から、土笛につきまして、大変歴史的なお話もあったわけでございまして、大変先人が苦労されてきた土笛でございまして、これらが今土産品というようなことで、須坂市の土産品の主なものになっているわけでございまして、大変歴史も深く貴重なものでございますので、ただいま土笛に関係している方々が、徳永先生を初め3人の方が中心になってつくっておられるわけでございまして、これらの先生方と今後話し合いを本当に深めまして、歴史に残るものにしてまいるよう努力してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(小布施茂君)  鈴木企画調整部長。 ◎企画調整部長(鈴木弘君)  青年会議所に任せきりではなかったのかと、言うべきことは言うべきであると、こういうことでございますが、青年会議所主導ということではあったわけですけれども、市も先ほど申し上げましたように、役員の一員として参加をし、そこで言うべきことは言ってきたというこういう経過があるわけですし、今後においても、そういう姿勢で望みたいというふうに考えているわけでございます。 それから、決算の中で15人× 1,500というこういう数字があるということでございますが、参加賞という形でこの応募をされた15人の方にお礼を含めながら、記念品をお送りしたというこういう内容というふうに聞いております。以上です。
    ○議長(小布施茂君)  鈴木企画調整部長。 ◎企画調整部長(鈴木弘君)  先ほど申し上げましたが、35点の件数はあったけれども、実際に応募された人数は15人であったという、こういうことです。それから、入賞各3点ということでございますが、この入賞者に対して、どのように賞品なりそういうものを送ったのかということについては、この決算書で見る限り、特別な手当はしていないのではないかというふうに思っております。以上です。     〔23番 丸山親男君「議長」と呼ぶ〕 ○議長(小布施茂君)  丸山親男君。 ◆23番(丸山親男君)  最後の質問をさせていただきますが、それでは御依頼を申し上げた吉原先生畦地先生のものを最優秀ということにしたのか、審査外で決めたのか、これによりますと、両部門とも最優秀、優秀、佳作の作品に賞品を贈呈するんだということですから、原則は公募であります。その経過の中で今、部長の方から説明がありましたが、決定をされたものは最優秀だと、そういうことでないと、公募というものが全然何の意味もなくなってしまうんじゃないですか。その点についてお聞きをいたしたいと思います。 それから土笛については、同じような答弁でもう少しはっきりした答弁が欲しいんですよね。丸山親男の聞かんとするものは何であるのか、具体的に言わなければわからないようなら、これからこの席で言いたいことは全部申し上げます。理事者の顔を立てていい答弁を得たい、これが議員の使命であります。私が聞きたいのは今まで伝統のあるこの土笛に対して、今市はどのような評価をしているのか、評価をした、それについてはよく関係者と話し合って進めていきたい、この郷土玩具をつくられた経過から見ても、お金やそんなもので動く人たちではありません。そうこいうものを度外視して黙々と今日までその伝統を守り続けた方であります。それに対して、市はどう対応してきたか、ここが私の聞きたいところであります。どうでしょうか。最後の質問ですので、よろしくお願いします。 ○議長(小布施茂君)  答弁を求めます。------鈴木企画調整部長。 ◎企画調整部長(鈴木弘君)  シンボルマーク指定文字の関係ですが、最初に申し上げましたように、応募締切ぎりぎりになって、非常に点数が少ないということの中でお願いをしたと。畦地先生吉原先生にお願いをしたという。そうしたら、今度は応募が35点というふうにふえたというようなことで、そうした非常に手つきが悪かったといいましょうか、タイミングが悪かったといいましょうか、そういうような経過はあったというふうに思います。お願いしたんだから、お断りする、今さら、そういうわけにもいかないというような事情もなかったではないというふうに率直に思います。しかし、最終の作品の審査の中で、さすがにこの専門家であるお2人の作品が非常によろしいというそういう結論であったということで、これは応募ではありません、以外ですから最優秀とかそういうふうにはならないわけですけれども、そういうことで決定をしたのだという、こういうことで御理解をいただきたいというふうに思います。以上です。 ○議長(小布施茂君)  小林助役。 ◎助役(小林芳男君)  郷土の土笛の土産品についての再質問でございますけれども、先ほど部長の方から御答弁申し上げましたが、市といたしましては、郷土の土産品というものを非常に須坂にはないというようなことで、非常に苦労しているわけでございます。何とか須坂の土産品を立派なものを考えていきたいという願いがあるわけでございますけれども、たまたまこの土笛というものが、そういう郷土の伝統の中に今日あるというようなことで、市としてもこういうものを郷土の土産品あるいは郷土の芸術品として、今後育てるように努力をしてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきいというふうに思います。 ○議長(小布施茂君)  以上で、23番丸山親男君の質問を打ち切ります。 次に、6番北澤文子君の質問を許します。------北澤文子君。      〔6番 北澤文子君登壇〕 ◆6番(北澤文子君)  通告に従いまして質問させていただきます。最初に高齢者福祉につてお伺いいたしますが、在宅福祉とボランティアは関連のある問題でありますので、はっきり分かれた質問にならないかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 平成元年は、また在宅福祉元年とも言われておりますように、国としてもいろいろの在宅福祉予算を増額されておりますが、これは急激な高齢化社会に対応するための施設の不足、あるいは老人医療費の増大に伴い、また、老人の願いもあり、在宅福祉を充実させ、寝たきり老人ゼロ作戦、健康な老後を送るため生きがい、健康づくり等の施策を講じておりますことは、御承知のとおりであります。 しかし、在宅福祉と大きく言われてもその実態はどうでしょうか。63年度の事業実績を見ますと、高齢者対策費のうち、要援護老人対策として家庭奉仕員派遣事業、これは一番大きな事業ですけれども、を初め、短期保護、入浴サービス、寝具クリーニング、日常生活用具貸与、家庭介護者慰労事業の6つの事業費は、合計 2,500万円でした。 一方、施設関係費は老人措置費 102人で約2億 2,000万、長野地域広域行政事務組合負担金、これは特養ですけれども 1,260万、養護老人ホーム費1億 3,280万、合計3億 6,540万になり、要援護老人対策費の実に14.6倍に上がります。 これは施設関係費が多過ぎるということではなく、要援護老人対策費、いわゆる在宅介護の援助費が少な過ぎると思うわけです。この点に関してどのようにお感じになりますか。御見解をお持ちかお伺いいたします。 これに関しまして幾つかの質問をいたしますのでよろしくお願いいたします。 1つに、寝たきり老人と家庭介護慰労金の増額についてであります。現在須坂市には在宅で寝たきり老人 145名、痴呆性老人20名おられますが、その介護者に対し市から年額2万円、県から年3万円が慰労金として支給されておりますが、元年度の予算は市で 280万計上されております。これは各市町村の財政にもよると思いますが、いかにも少ないと感じます。ちなみに長野市の場合、寝たきり老人介護料は1種から4種まであり、8万円から2万円までで、元年度予算 3,669万円、痴呆性老人介護料1から3種まであり 858万の予算、合計 4,527万円です。また東京都では、月3万 9,000円、年額46万 8,000円だそうです。人口比須坂市の約 6.4倍の長野市では、看護料は須坂市の16倍になります。この金額で十分というわけではありませんけれども、寝たきり老人を介護しておられる方々の御苦労を考えれば、須坂市でも相当額の増を図っても当然と私は考えますがいかがでしょうか。 次に、入浴サービスについてですが、入浴は日本人にとって特に寝たきり老人にとっては、大きな喜びの1つであり、在宅福祉の大きな柱の1つと思います。現在34名の方が月2回のこのサービスを受けておられますが、実際にはもっと多くの方がサービスを受けたいと思っておりましょうし、また回数にしてももっと多く望まれておりますが、寿楽園で行っております現在の3日をさらにふやすことは、場所も狭く入所者に影響すると思われますが、須坂荘では現在週2回入所者が利用しているだけで、ほかの日は立派な設備があいているのですから、広域であっても須坂市にあるのですから、何とかこの施設を利用することはできないでしょうか。お答えをお願いいたします。 また、これに関して在宅で寝たきりの方も自宅のお風呂で入れるように整備されていたなら、また介助機器があったなら、送迎をしてもらい、よそで入浴しなくても介護者やヘルパーさんだけで、うちのお風呂でゆっくりまた回数も多く入れるという人もあるだろうと思われます。須坂市では要綱に基づき、日常生活用具給付事業を行っております。また、寝たきり老人住宅等整備費補助金交付要綱があり、予算の範囲内で補助金を交付するとあります。その中に便所または風呂場を新築し、または改造するために要する経費も含まれております。 しかし、63年度予算には計上されておらず、事業実績にもありません。平成元年度には限度額30万の4分の3補助の22万 5,000円が計上されております。実績にないのは、希望がなかったと言われますが、この制度があるのを知らなかったという人が多いかもしれませんが、今この金額では改築する元気もないのではないでしょうか。今割合若い人たちが立派なうちを建てていますが、将来自分が年をとったときのことを考えて設計しているでしょうか。動けなくなったり、また交通事故などでいつ障害者になるかもしれない現在、手すりをつけたり、お風呂場へ車いすで入れるように入口を広くするとか、そのときは少々お金がかかるかもしれませんけれども、将来を考えた上でのアドバイスと、何らかの学習の中に入れてもよいのではないでしょうか。 また、在宅においてできるだけ寝たきりにならないために、また自立できるように、今さまざまな介護用品が開発されております。国では特殊寝台を初めとして12品目に補助金が出ているとテレビで聞きました。これも所得制限が厳しくおかしいとは思うのですが、須坂市においては、貸与事業はありますが、補助制度はないと思います。これからは優秀な介護用品を使用することにより、介護者も相当楽になり、また老人も自立できる部分が多くあるのですから、このおむつも含めた介護用品の補助制度を設けてほしい。いや、設けなければならないと思いますがいかがお考えでしょうか。 もう1点、寝たきり老人ゼロ作戦の遂行、介護者の負担軽減に欠かせないのがデイ・サービス事業と思われます。送迎をしてもらいセンター内で機能回復訓練や給食サービス、入浴サービス等仲間との触れ合いの中で行われることは、ゼロ作戦にも有効であり、介護者もありがたいし、老人もまた生きがいを見出すでしょう。国としても増設の方針ですので、須坂市としてもできるだけ早く適切なところへ設置できるよう、関係各方面へ働きかけをしてほしいと思いますが、市の方針はいかがでしょうか。 次に、ボランティアについてお伺いいたしますが、去る6月議会においてボラントピア事業について質問をしましたし、その後社協においては既に須坂市ボランティア推進協議会が組織され、3つの推進委員会に分かれて、それぞれの事業を推進しているところですし、6月議会でもある程度の答えはもらっておりますので、ボランティアについての細かい質問、また提言は控えたいと思いますが、ひとつボランティア活動に対する市長さんのお考えをお聞きしたいと思います。 昨年12月議会におきまして、私の須坂荘での閉ざされたホームの考え方に対する質問に、市長さんは、開かれたそうしたものを参考にしてやっていかなければいけないのではないかと考える、広域圏の中にも老人ホームが多いので、参考にして一層充実を図りたいとの御答弁をいただきましたが、その後も引き続き須坂荘へおむつたたみに行っておりますが、状況は全然変わっておりません。今までの福祉観は収容主義、隔離主義という考え方であり、老人や障害者を収容する、そういう人たちだけを隔離する、福祉はお上からいただくもの、制度から承るという考えだと言われております。そして今は旧来の施設は施設、地域は地域というとらえ方でなく、施設を含めた地域という考え方であり、我々市民もより豊かな福祉社会づくりへ参加し、参集していこうとする参加する福祉、というとらえ方が新しい福祉観なのです。そして孤立しやすい立場に置かれやすい高齢者や障害者、子供等が孤独な状況にならないように、これらの社会的弱者との触れ合いづくり、これがボランティア活動であり、その担い手がボランティアであると思います。 私たちはおむつをたたむという奉仕活動だけでなく、それを通じてお年寄りと肌で触れ合いたいのです。あの広い廊下でもホールでもいい、机を挟んで車いすに乗っていてもいい、お年寄りと話し合いながら一緒におむつをたたみたいのです。楽しそうに仕事していれば、そこへ加わって来る人たちも多くなるでしょう。そうする中にお年寄りにも絶対変化はあると確信しております。話をしたいという私たちの願いに対して、「話なんかしたって中の人たちほとんどわかんねえで」、などということは絶対にないと思います。おむつをしているのが恥ずかしいことであり、痴呆を隠したりすることがプライバシーの保護という、そうした考え方の転換をしなければいけない時代ではないでしょうか。御見解をお聞かせくざださい。 ボランティアについて1点お願いします。須坂市では約 4,000人の会員を持つ老人クラブ連合会があります。そしてそれぞれの老人クラブでは、地域であるいは施設での種々のボランティア活動をされていることは承知しておりますが、老人クラブの皆様方、それぞれの教養の向上や健康増進、また仲間づくりのための活動も非常に大切なことであり、これからの高齢化社会に向けて、1人でも多く元気で健康な老人であってほしいということは言うまでもありませんが、老人としてボランティア活動の受け手のみでなく、大勢の健康な老人がおられるのですから、元気なうちはその自由時間や、長年培ってきた技術また共通の話題を提供できるなど、お年寄りでなければとできないこともたくさんありますし、ボランティア活動を通じて社会参加をすることが、老人同士にとってもお互いに意義あることと思いますので、いろいろ学習もしていらっしゃるとは思いますが、機会あるごとに理解してもらって実践をしてもらったなら、どんなにすばらしいボランティア活動の担い手になることでしょう。行政としても老人クラブの方々に理解していただく努力をしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 以上でボランティアに関する質問は終わりますが、だれもが安心して暮らせる福祉のまちづくりを目指して、ボラントピア事業がスタートしたのですから、これを機会に市民全部が地域福祉に関心を持ち、思いやりの心、人との触れ合いを大切にしながら、相互扶助の心を養い、明るくだれもが幸せを感ずるような須坂市を築くために、福祉都市宣言をしたらどうでしょうか。都市宣言をすることにより、これからの高齢化社会に向けても、また青少年の健全育成に関しても、市民1人1人の心の中に福祉の心が芽生えると思いますが、御所見をお聞かせください。 次に、教育行政についてお伺いいたします。要旨の山や自然を児童生徒の教育育成にどうかかわりをもたしているかということですが、実はことしのお盆に私は標高 2,702メートルの加賀の白山に登ってきました。あいにくお天気が悪く、頂上からの眺望は悪かったのですが、お花はすばらしくきれいでした。その登山で感じたことは、ファミリー登山者が大勢いたことです。保育園児とお父さん、両親と子供たち、その子供たちも保育園から高校生ぐらいまで、いろいろの年齢層でした。雨の中、雨と汗でびしょびしょになって急な坂を登ってきて、皆で仲良く仕事を分け合って御飯の用意をしております。実に楽しそうに微笑ましく、こういう家庭には子供の非行も家族の崩壊もないだろうなと感じさせられました。またその前の7月23日には南アルプスの3,033 メートルの仙丈ケ岳へ登りましたが、そのときもやはり家族連れに多く出会いました。 私は山へ登ることやキャンプに参加することが、子供たちにとって我慢すること、他を思いやる心、自立心を養い、自然のすばらしさを感動的に受け入れるチャンスを持つことができるなど、人格形成の上に、よい影響を与えることが多いと思っておりますが、須坂では根子岳でも米子の滝や破風高原へ行っても、割に家族連れに会わないのはどうしてかなと思うのですが、須坂市内の小中学校においては、長野県を象徴する北アルプスの山々、また近くの山を教育の場でどのようにとらえ活用しているのか、お聞かせいただきたいと思います。 次に、ボランティア教育についてお伺いいたします。昨年12月議会において、福祉教育について質問しました際、教育長さんより須坂市の小中学校におけるJRC活動につきまして、非常に詳しく御答弁をいただいておりますので、その具体的な活動状況はわかっておりますのでお答えは結構でございますが、私はここで少しボランティアについて再度所見を述べさせていただきたいと思います。前の項で今は福祉観について変わってきていると申しましたが、ボランティアという言葉にしましても、まだ歴史の浅い言葉でございます。最初は奉仕、慰問、慈善というように理解されていたのですが、現在ではボランティアは、みずから進んで参加すると英語事典にありますが、自発性ということが生命の1つと思われます。須坂市の場合、全小中学生 8,000人が青少年赤十字に加盟することにより、健康と安全、そして奉仕、それから国際理解のこの3つの大きな柱の中で奉仕、ボランティアサービスということに何らかの体験をしているので、今後ともも青少年赤十字活動を通じながら、福祉教育を進めたいとのお答えで、具体的な奉仕活動の内容を申されましたが、私はもう少し突っ込んだボランティア活動のとらえ方をしたいと思います。 先ほどもボランティアとは奉仕、慰問とか一方的に与えるだけでなく、自発的に弱者と呼ばれる人たちとの触れ合いづくりだと申しましたが、私たちもそうですが、特に青少年にとっては、机上の学習だけでなく、福祉施設等における体験学習により異質なものとの出会いや触れ合いの中で、さまざまなエキスをみずからの肌と体で吸収してほしい。そこにはともに生きる、共生、ともに感ずる共感、ともに育つ共育、これこそボランティア活動のすばらしいところと思います。JRC活動を通じてボランティアに関心を持った青少年には、特養での宿泊体験や、養護老人ホームでの数日のワークキャンプ等、できる場を考えてやってほしいと思いますが、御所見をお聞かせください。 ちなみに私が以前訪問した群馬県の総合施設は、特養、養護、重度身障施設、精薄施設、作業所もいろいろその人にあわせてできるにように、種類が多く、通園の作業所と広い敷地にそれぞれ一生懸命皆さん生きていらっしゃいましたが、そこには粗末でしたが、ボランティアの青少年のための宿舎まであり、夏休み等はほとんどいっぱいということでした。純真な子供たちがそうした触れ合いの中で得たものはどんなに大きいか。また、その子のために一生宝物として残るだろうと思います。以上、質問と私の所感を述べて終わります。 ○議長(小布施茂君)  答弁を求めます。------田中市長。 ◎市長(田中太郎君)  北澤議員さんの高齢者福祉の御質問の中で、デイ・サービスセンターについての御質問がございましたので、この点について私の方からお答えを申し上げます。厚生省の推測によりますと、現在全国にざっと64万人の寝たきり老人がおるわけでございまして、このうち病院に入院している者が25万人、特別養護老人ホームに12万人が入所しておりまして、残りの23万人が在宅で家族の介護を受けておりますが、平成12年度には、寝たきり老人は 100万人に達しまして、そのうち要介護老人の約半数を老人保健施設や特別養護老人ホームの増設で引き受けまして、残り33万人から37万人は在宅の処遇になるという見通しを立てておるところでございます。このために在宅老人福祉施設緊急整備計画を策定しまして、今年度から3カ年契約で集中的に整備をすることとしておるわけでございます。 この計画の中に在宅の虚弱老人等に対しまして通所によりまして、各種のサービスを提供することによりまして、これらの方々の生活の助成、社会的孤立感の解消を図るとともに、この家族の身体的また精神的な負担の軽減を図るために、特養または養護の老人ホームに併設してデイ・サービスセンターを設置するというものであります。今、須坂市には在宅の寝たきり老人は 145人おいでになるわけでございますが、人口の高齢化に伴いまして年々増加の傾向にありますことは、御指摘のとおりでございます。そこでデイ・サービスセンターの設置につきまして、現在県に対しまして、明年度の補助事業に組み入れていただくことを強力に要望しておるところでございますので、御理解を賜りたいと思う次第でございます。 次に要旨2のボランティアについての御質問の中に、特別養護老人ホーム須坂荘にかかわる御質問がございましたので、広域行政事務組合の施設管理者の立場で御答弁をさせていだだきますので、御了承賜りたいと思う次第でございます。 昨年の12月議会の一般質問で北澤議員さんの御質問に対しまして、「長野地域広域行政事務組合には、多くの特別養護老人ホームがございますので、それらの年間行事を参考にして、須坂荘の一層の実を図りたい」と御答弁を申し上げたところでございます。そこで直ちに施設長にに対しまして、研究改善をするように申したところでございます。その後、長野地域広域行政事務組合の7つの施設の生活指導員の会議で協議をいたしまして、まず、入所者のプライバシー保護を優先すべきであることを確認し、その上で各施設の特色を生かして、地域に開かれた運営をしていくこととしたようでございます。 御承知のように最近ボランティア活動や、福祉教育が活発になりまして、多くの方々の訪問が相次いでいるようであります。それを受け入れる側、すなわち入所者の立場に立って、それが負担にならないよう計画的に受け入れることが望ましいわけで、事前に連絡をいただければ、計画に乗せまして交流などをいただいておるわけでございます。夏端町の老人会とは月2回定期的に茶話会を開いて交流をしておりますし、家族や友人はいつでも受け入れておりますし、青年の家の奉仕活動や福祉大学の実習などでは、居室に入って食事の世話などまでしていただいておるところでございます。いずれにいたしましても、入所者にとりましての居室は、家庭でいう居間でありまして、寝室でありまた唯一の安息の場でありますので、十分に保護した上で入所者の負担にならないように、お年寄りの立場に立って計画的に受け入れていくことが大切だと考えておる次第でございます。明るい温かいホームづくりに職員が一丸となって取り組んでおりますので、御理解を賜りたいと思う次第でございます。 それから、福祉都市宣言につきまして御提言があったわけでございますが、この点につきましては十分研究をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いする次第です。以上でございます。 ○議長(小布施茂君)  山岸民生部長。 ◎民生部長(山岸利文君)  高齢者福祉について引き続いてお答えを申し上げます。うち在宅福祉の中で、幾つかにわたって御質問を賜りましたが、順次お答えをさせていただきます。施設援護にかかわる経費とそれから在宅介護にかかわる公費負担に大きな差があるが、どのような見解でおるかというまず御質問を賜ったところでありますが、ただいま議員さんが具体的な数字をもって御発表いただきましたが、若干内容において疑義を申し上げますならば、在宅介護者の負担を軽減するために、昨年設置したディ・ホームことぶきにかかわります 1,628万余円が算入されておりませんでしたし、また、養護老人ホーム費の1億 3,280万円は、措置されているいわゆる70名にかかわるすべての経費でありまして、他市町村から措置されている38名については応分の負担をいただいておりますし、また短期ホームにかかわる経費も含まれておらないというようなふうに理解いたしますが、いずれにいたしましても、単純に施設援護と在宅福祉に振り分けることは大変困難でありすので、御理解をいただきたいと思います。 また、施設援護費については、国・県の負担制度が御案内のとおり充実されておりますので、この点についても御理解をまずは賜りたいと存じます。在宅の要介護老人は御指摘のとおり今後もふえ続けることが予測できますので、昨年は御案内のとおりディ・ホームを建設いたしましたが、ただいま市長から答弁がありましたように、デイ・サービスセンターについても検討を進めておりますし、今後も厚生省が緊急対策として進めておりますところの、在宅老人福祉施策緊急整備計画に沿って努力をしてまいりたいと存じておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 次に、家庭介護慰労金の増額についての御質問にお答えをさせていただきますが、昭和55年に制定したところの須坂市寝たきり老人等家庭介護者慰労事業実施要綱により、御指摘のように2万円の慰労金を交付申し上げておるところでございます。これに合わせまして、県が3万円交付しておるところであります。 昨年度は寝たきり老人 107人、痴呆性老人18人の合計 125人に対しまして、あわせて 250万円の慰労金を支給申し上げたところであります。在宅の要介護老人は、先ほど来申し上げておりますように、今後も増加が予想されることから、介護者の負担の軽減を図るための制度あるいは施設の拡充を図って、こうした皆さんに報いることをまず優先させて、逐次進めてまいりたいと存じますので、御質問のございました増額については、当面そのような考えを持っておりませんので、御理解を賜りたいと思います。 次に、入浴サービスの充実、利用回数について御質問をいただきましたが、入浴サービスは御案内のとおり、社会福祉協議会に委託をして実施をしていただいておりますが、現在34名の方々が月2回の入浴サービスを受けておいでになります。御指摘のように、現在の施設は寿楽園に併設されており、施設の構造上その状況からして、週3回の使用というような状況になっておるところでございます。 入浴回数をふやすためには、この施設の改善を図らなければ不可能でありますが、そのことは御指摘をいただいたとおりでありますが、施設の配置からしても改善は現状の状況からして困難なそういう立地にあるわけでございます。そこでこれまた先ほど市長から答弁がございましたデイ・サービスセンターの設置にあわせて、この入浴サービス用の浴槽を併設することを現在検討中でありますので、御理解をいただきたいと存じます。 なお、須坂荘の利用について御質問をいただきましたが、御承知のとおり、長野地域広域行政事務組合という全く別の特別地方公共団体でありますので、一須坂市の問題にとどまらない大変な難しい問題でございますので、御理解を賜りたいと存じます。 それから次に、寝たきり老人の住宅等整備費補助金の増額を、現行の補助金額では改築するにも取り組めないと申しますか、いうならば補助金が少な過ぎるという御指摘かと存じますが、寝たきり老人の居住環境の改善を図る目的で、昭和46年に寝たきり老人住宅等整備費補助金交付要綱を制定をしまして以来、補助金の交付をしておりますことは御案内のとおりでありますが、この補助金の限度額は30万円でありまして、限度額につきましては、県の補助基準に準拠して定めたものでありますし、県下17市のすべての市が同額の30万円というような状況でございます。 この利用状況について見てみますと、昭和54年から現在まで10年間に交付した件数は、5件であります。利用の少ない要因は、御指摘のように制度のPR不足もありましょうが、改善には多額な費用がかかるということと、それからせっかく改造をしてもお亡くなりになってしまうとか、というようなことによって、使用期間が比較的短いなどの理由によるものと判断され、改善に消極的な家族が多いことが今まで対応してきた方々から聞かれる内容であります。 このような状況でありますが、今後、本制度のPRの徹底と啓蒙に努めて利用の促進を図ってまいりたいと存じますが、したがいまして、当面増額については考えておりませんので、御理解をいただきたいと思います。 なお、若い人たちが家を建てる場合に、老後を考えての設計施工をするように、アドバイス等何らかの学習の中に入れるべきではないかというような御指摘をいただいたところでございますが、貴重な御提言と受けとめさせていただきたいと考えております。 次に、在宅の寝たきり老人介護用品の購入に対する補助制度というような御質問でありますが、このことにつきましては、現在議員さんも御指摘のように、須坂市老人日常生活用具給付要綱にのっとって、給付事業を行っておるところでありますが、昭和60年に制度化されて以来、ほぼ順調に運営されておるところであります。在宅介護老人が増加する中で現行制度でよいのか、要綱の内容について県が示す補助メニュー事業等々を参考にしながら、しばらく内容について研究をしてみたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 次に、要旨2のところでボランティアについての要旨でございますが、老人クラブのボランティア活動への参加というような御質問をいただいたところでありますが、このことにつきましては北澤議員さんの御意見に全く同感でございます。人生80年時代、老人の皆さんにも社会参加が強く求められておるところでございます。過去にも老人クラブ連合会長さんを通してお願いをした経緯もあるやに聞いておりますが、御事情がおありのようで、なかなか進展をしていないという状況にあることは事実でございます。しかしながら、地域での友愛訪問とかあるいは一部須坂荘へのおむつたたみとか、少しずつではありますが新しい活動が始まっておる、生まれておりますので、さらにお願いをしながら、行政として注目をしてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(小布施茂君)  岡部教育長。 ◎教育長(岡部義男君)  北澤文子議員さんの御質問にお答えしたいと思いますが、最初の須坂市周辺の自然と児童生徒の教育についてお答えさせていただきたいと思いますが、小学校の特別活動の中で、学校行事という欄がございまして、その中で4番目に、遠足集団宿泊的行事というのがございますが、その目的はいろいろあるわけでありますが、自然や文化などに親しむとともに、集団生活のあり方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うこと、という指導内容がございます。中学校も大体同じでございますが、教師と生徒が人間的な触れ合いの場でもあるというようなこともございまして、小学校では春、秋ともに遠足が行われ自分の学校の近くの山や川に遠足を行っているところでございますが、ことに小学校5年生は、峰の原高原、そしてまた根子岳に登山するというようなことを通して、最初に申し上げました目的に沿った教育活動をしているわけでございます。 また、中学校におきましては、先ほど議員さんのおっしゃった北アルプスの中で、燕岳に全員が登ることを目的にして行事を行っているところでございますので、御理解をいただければありがたいというふうに思います。 次、2番目の福祉教育につきましてですが、新しい指導要領がことし告示されたわけでございますが、その中に初めて社会奉仕とかあるいは福祉というような言葉が出てまいりまして、日本全体では非常におくれている分野だなというふうに思うわけですが、須坂市では昨年の12月にもお答え申し上げましたように、JRCに加盟することが望ましいという答申に基づきまして、全員加盟をしているわけでございますが、学校教育の分野では、今申し上げましたような特別活動の中で、社会奉仕の精神を涵養する体験が得られるような活動を行うこと、というふうに示されております。中学校も同じように特別活動の中で奉仕的行事というのがございまして、その中で小学校と同じようなことが述べられているわけでありますが、各校の実践につきましては、昨年度も申し上げたわけでございますが、共生、共感というようなことでちょっと申し上げますと、旭ケ丘小学校の児童が寿楽園を訪問したときに書いた作文の中をちょっと紹介申し上げますと、「初めは嫌だなと思ったと、しかし、おばあさんやおじいさんたちが知っている唱歌を歌ってあげたら、とても喜んでおられたと、初めはとても行くのが嫌だった、しかし行ってみたらおじいさんやおばあさんの喜ぶ姿を見てまた来ようと思った」というような作文が紹介されているわけでありますが、これはまさに共感の世界であります。そしてまた、墨坂中学校では運動会に老人の皆さんはもちろん、寿楽園の皆さんをお招きをして、須坂小唄を運動会の種目の中で一緒に踊るというようなことを計画をして何年かやっているわけでありますが、これはやはり共生、ともに生きるというふうに考えているわけでございますので、引き続き指導要領にも示されてきている中身でございますので、今後ともJRCの活動を充実して共生、共感の世界をより深めてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 なお、社会教育の面でのボランティア教育につきましては、最近小さな親切運動須坂支部の設立というようなお話がございまして、私も参画に預かっているわけでございますが、社会教育の中でボランティア教育ということが主体となって、先ほど議員さんがおっしゃったような、自主的な主体的な世界で、こういう運動がまた展開されていくことを期待していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。     〔6番 北澤文子君「議長」と呼ぶ〕 ○議長(小布施茂君)  北澤文子君。 ◆6番(北澤文子君)  ありがとうございました。最初にデイ・サービス事業のことにつきまして、市長さんの方から来年度中に建設されるように県の方へ申請中というようなお答えがありましたけれども、デイ・サービスセンターのこの来年度中にできる見通しはありますかどうか、この点1つお伺いいたします。 それから同じく市長さんの御答弁の中で、特養の閉鎖性についてのその後の経過をお聞きいたしましたけれども、やはりそのプライバシー保護を第1番にするというこの考え方、このプライバシーとは何かということの考え方、私と多少違うんじゃないかと思っておりますけれども、先ごろの婦人集会、先週の土曜日でしたけれども、そこで私は分散会で新生病院の副医院長の先生と同じところになりまして、ちょっとその問題につきまして高齢化社会の問題でしたものですから、ちょっとお話ししたんですけれども、ほんとに意外だと、もううちの方の小布施荘ほんとにだれも自由に出入りしてどんなふうにでもやっていると、今やはりそういう考え方ではというようなことをちょっとおっしゃっておりましたけれども、私も中へ強引に入っていくとかそういうことではなくて、やはり一緒にやりたいんだという、先ほどのそこでの質問の中にありましたように、強制的に向こうさんが嫌がるのにこちらが入っていくとそういうことじゃなくて、自由に一緒にやりたいんです。そして居室は御自分の家庭と同じだと、しかし廊下と言いますか廊下とかホール、あれが私たちが行きましてもほとんどだれもいない状態なんです。廊下が広くてベンチも置いてあるんですけれども、そこに大体1人かせいぜい2人しかいらっしゃらないんです。あそこを何とかもっと活用する。 私はほかの特養へ訪問した場合には、そういうところへうんと活用されまして、中の方が大勢車いすに皆さん出ていらっしゃるんです。そしていろいろの方と私たちとも自然に交流しますし、ですからそういう場での自然の触れ合いというものを私は大事にしたい、こんなふうに思っているんです。もうほんとに3日前に話をしたいからと電話をかけてよこしなさいなんてそんなことじゃないんです。この間そう言われたんですよね。話をしたいんだったら3日前に電話をかけてよこして了解を得てくれって。別にだれとお話をしたいというわけじゃないんですよ。入所者の皆さんと自然の中で自然にいろいろの話をして、またそこでまた何かを両方で見つけ合いたい、そんなような気持ちで言ったんですけれども、そういうような返事をほんとにもらったんですよね。そして話なんかしたいと言ったってみんなわかんねえで、ほんとにこう言われたんですよ。ですからやはりこういう考え方の施設長、トップ、私は非常にこれは残念に思うんです。もうそうです。ほんとに私は福祉は心だと思うんですよ。その心がないんだということを、そのとき痛感いたしました。この点につきまして、市長さん、もう一度すみません、市長さんの考えをお聞かせいただきたいと思います。 それから、民生部長さんには最初の施設関係とそれから在宅福祉の、これは私の数字の誤り、確かにあったと思います。デイ・ホーム分も入っていなかったと思います。しかし、これは差は非常にあるということだけは御承知いただいていると思います。 それから、2番の慰労金の増額ですけれども、55年に制定されまして約10年たつわけですけれども、増額されていない。先ほど55年制定のとき2万円とおっしゃいましたですね。そのとき私は議員でなかったものですからよくわかりませんけれども、それから10年間も増額されていないということは、これはやはり考えてもらってもいいんじゃないかと思います。いろいろの財政上の問題があると思いますけれども、これはぜひもう一考してほしいと思います。 入浴サービスにつきましては、デイ・サービスセンターの設置にあわせて検討中ということですので、この実現をできるだけ早く図っていただいて、1日でも早く皆様方に入浴サービスもたくさんやっていただきたいなと思いますが、先ほど市長さんの方への再質問をいたしましたので、これは結構でございます。 それから、老人整備補助金のことですけれども、増額ですけれども、46年制定以来5件という件数、ほんとにいかにも少ないと思います。その原因といたしまして、先ほど部長さんの方からお話がありましたけれども、やはりこれはこの金額、年間限度額30万、補助金22万 5,000円という借りてもしょうがない、そんなようなこともあると思いますが、これを改造をしてもなくなってしまって後を使えないなんて、入浴の場合、お風呂の場合そんなことは絶対あり得ないと思います。改造したら普通の家族でも十分快適に使えるはずなものだと思います。それからこのままで、この増額が予定はないとおっしゃいましたけれども、部長さんといたましてはこのままでよいとお考えでしょうか。また、県の方へは全県下全部そうだというお答えでしたけれども、県の方へ、何とかこれ考える数字じゃないかというようなことを、何か働きかけというものをされたことがありますかどうか。それから、これからもされるお考えは今ありますかどうか、お答えをいただきたいと思います。 それから、介護用品購入に補助制度を新設してほしい。これはおむつ等も加えてのことですけれども、給付事業は所得制限が非常に厳しくて、そんなに多い件数ではないと思います。給付の内容と介護用品の内容は大分違うと思いますけれども、やはりこれは所得制限、県でなくて国の12品目、この生活保護世帯は全額支給、それから所得が年間所得、所得税を4万 5,000円以上払っている世帯は、全然補助がないわけなんです。年額所得税4万 5,000円といいますと、普通のサラリーマンでも、全部そこに引っかかってしまうと思うんです。ですから、補助制度があるといいましてもほんとに低所得層だけのことで、現在ほんとにその低所得層だけじゃなくて、普通の一般サラリーマンの中でも寝たきりの方が大勢いらっしゃる。これからもどんどん多くなっていく、この中で所得制限ということも考えての上で、所得制限なしの須坂市独自でも、独自と言いますと無理ですか、できるだけ補助制度を何とかつくっていただきまして、そして先ほど申し上げましたように、福祉都市宣言でもしましたならば、非常に須坂市はやはり違うなというような印象を近隣各市町村にも与えてほしい、そんなふうに私は思っております。 それから、教育行政についてですけれども、教育長さんから、小中学校における山の利用、そういうものをお聞きしましたけれども、燕岳登山につきまして中学生が行っていると思います。しかし、私はどうしてこの質問をしましたかと言いますと、こんなに須坂市としても山を利用してのいろいろなことをやっているのに、どうしてこれが継続してまたその青少年が大人になっても家族連れとしてファミリー登山をやらないのかなというその疑問のなぜかというところに、その中学生の登山の方法に問題があるんじゃないかなあということを、ちょっと気づいたわけなんです。 これも最近の中学生は、先生もお年を召していらっしゃるので大変とは思いますけれども、長野市の場合もほとんど乗鞍へバスで行く、こんなような状況の中で、須坂市としては依然として中学校、燕岳登山をさせている。私はこれは非常にいいことだと評価しているわけなんですけれども、お聞きするところによりますと、中房温泉で1泊をして、1泊といいますか泊まって、夜中に山を登ってそして朝日の出を見て、それから帰る、この登山ではほんとの山のすばらしさ、楽しさというものはわからないんじゃないかと思います。山は確かに苦しいです、登るときは。でも苦しさの中に汗をびっしょりかきながらも、すぐ横にかわいい花が咲いている、ああ、あの山が見えてきた、こういうものを実感として見ながら登るからああよかった、登ってよかった、そしてそこにうんと何か得るんですよね。それを真夜中に何も見えないところで、もうただただ汗を流しながら登って、登った途端にまた下りてくる、私は御来光が見えればまだそれでもいいですけど、御来光も見えなくてそのまんま下ってくるんでは、ああ、山なんかつまんない、そういう心を私は子供たちが感ずるんじゃないかと思うんです。やはりこれは燕山荘、宿泊施設もあります。 350名は泊まれます。ですからそこへ行って、それから朝早く行くまでの過程も非常に大事です、昼間。そして朝御来光を拝んでそしてまた下ってくる。同じ 1泊でも全然この登り方によって教育効果といいますか、教育と言ってはおおげさですけれども、目的、これが全然違うと思うんです。それからずっと長いこと燕岳登山をしているようですけれども、なぜ燕岳を選んだのかなと思うんです。須坂市から見える北アルプスは白馬三山、五龍、唐松、鹿島、もうほんとにすばらしい山がすぐそこに見えるんです。お天気なら毎日見えます。その山の1つをぜひ選んでもらえばよかったなと、時間的にも燕岳と変わりはありません。そしてもっと燕岳よりすばらしい花がたくさん咲いております。ぜひこういうことも1つお考えの中にまた入れていただいて、先生方と相談をなさってほしいなと思うんですけれども、教育長さんのお考えをお願いいたします。 それから、ボランティア教育についてですけれども、須坂市はJRC活動を非常にしておりまして、ほんとにいいなと思うんですけれども、このごろの8月の末のヒマワリ号、皆様御承知のように障害者と一緒の旅行なんですけれども、ことしは初めてバス旅行でした。10台のバスに分かれまして、津南へ行ったわけなてんですけれども、そこでの高校生のボランティアの参加は6名だけなんです。10台のバスのうち6名の高校生の参加だけ。私はJRC活動がこれだけ盛んである、 8,000名全部が加盟していて奉仕活動もしている。この子供たちが高校生でなぜ6人なのかな、いろいろのそのときの状況もあると思いますけれども、日曜日です。8月の最終の日曜日でしたけれども、これを1点感じたわけです。そこへこの小中学校の教育の中でそれがこれからも一生の彼女、彼らの中にこれをしようという気持ちが何人かが育って、もう少しの数多く育ってほしいなというふうにそのとき感じましたけれども、どういうふうに高校の福祉教育につながっていくかというちょっと疑問がありましたので、お答えをお願いいたします。 ○議長(小布施茂君)  答弁を求めます。-----田中市長。 ◎市長(田中太郎君)  北澤議員さんの再質問にお答えをいたします。デイ・サービスセンターにつきましては、平成2年に完成をする予定で事業を進めてまいりたいと思いますので、お願いしたいと思います。それから須坂荘の問題につきまして、先ほどお答えを申し上げたわけでございますが、やはりお年寄りの関係につきまして、プライバシーの問題の保護ということがやはり優先をしなけりゃいかんじゃないかというふうに考えておりまして、特に家庭でいいます先ほど申したとおり、居間であるとともにまた寝室の場所であり、また安息の場所でないかということを重点に置いているわけでございまして、そういう点で、先ほど申しましたとおり計画に乗せまして、そういうお申し込みがあれば計画的に須坂荘としても受け入れていることでございまして、夏端町のお茶飲みの会ということを2回やっておりましたり、その他の皆さん方に御訪問をいただいているわけでございます。そういう点でなお一層また、この幅を広めていかなけりゃいけないというふうにも考えますので、先ほど廊下の問題等出ておりますので、こういう点はまた十分検討しなければいかんと思いますが、とにかくプライバシーを優先ということで、幅広い立場からなお一層計画的に考えていかなければいかんと思いますので、お含みを願いたい次第でございます。 ○議長(小布施茂君)  山岸民生部長。 ◎民生部長(山岸利文君)  再質問にお答えをいたします。まず、家庭介護慰労金の増額について、先ほど御答弁申し上げたところでございますが、他市の状況をあえて先ほども申し上げましたでしょうか、参考に申し上げますと、議員さんも御指摘のように、長野市と上田市がたしか突出をしておるというような状況かと思いますが、その他の市はおおむね当市と同額であるというふうに考えております。 施設整備の拡充によって、介護者の負担の軽減が図られるような施策に力点を置いて取り組んでまいりたいという基本的な考え方でありますので、この施設整備の拡充ということになりますれば、巨額の投資が必要になるわけでございますので、したがいまして、当面は増額の考えは持ち合わせておりませんので御理解を賜りたいと思います。 それから、寝たきり老人の住宅等の整備費の補助金の増額でありますが、先ほどお答えをいたしましたように、県の補助基準に準拠して要綱制定がなされておりますので、県の基準の改定がありますれば、その際に各面からまた研究をさしていただきたい。なお、この県の基準の改定については機会がありますれば、また県当局の方と御相談を申し上げてみたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。 それから、寝たきり老人の介護用品の購入に対する補助制度でありますが、先ほど御答弁申し上げましたように研究をしてみたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。以上です。 ○議長(小布施茂君)  岡部教育長。 ◎教育長(岡部義男君)  北澤文子議員さんの再質問にお答えをさせていただきたいと思いますが、燕岳登山のことにつきましては教育内容でございまして、教育長の方から指示をするという中身ではございませんので、御理解をいただきたいと思いますが、ただし、私も何回か中学の教師として登山をいたしましたので、少しお答えをさせていただきたいと思います。昭和36年ころまでは見える山ということで、妙高山に登山をいたしておりました、中学2年生ですが。 その後アルプスの景観に触れたいというようなことで、昭和37年から4つの中学が全部一緒かどうかちょっと記憶にないわけですが、燕岳登山に決まりました。そして30年の歳月を経過しているわけで、その当時の先輩の校長先生方が決めた中身ですので、ちょっとどうして決めたかと言われてもわからないわけでありますけれども、経験から言いまして、夜登るところとことし昼間登った中学とあるわけで、どちらにしようというようなことは申し上げるつもりはありませんけれども、夜登るいい点は、汗をかかないで登れるということが1つあります。それから、暗くてというふうな御意見でございましたけれども、合戦小屋につきますと、もう夜が明けてまいりますので、頂上まであとまだ3時間あるわけですから、ゆっくり花畑など見えたり、御来光も仰げたりして周囲の山々の景観もゆっくり楽しめますから、そういうことはないと思います。 それからまた、一番登山にとって危険だというようなことが、一番学校教育の上で大事な問題であります。昼間登ると私も経験があるわけですが、午後の雷雨というようなことは当然予想されますので、高山の雷雨というのは足の方から降ってまいるというような、そういう厳しい条件が待っているわけでありますので、そういうことを考慮して、須坂から行って、朝着いて登るということは非常に遠いところでございますので、そういう面で不安でございます。また、ことし昼間登った学校の話を聞きますと、15名の欠席があったと言うんですね。 ということは、最初の目的である教師と生徒の人間的な触れ合いというようなことで、できれば全員を連れていって、中房温泉で泊まることによって触れ合いができるわけであります。そして体力に応じてあなたは第1ベンチまで登山しなさい、あなたは合戦小屋まで行きなさいというようなふうにして、みんなで助け合ったり、集団生活のあり方を味わうことができるわけで、肩の小屋に泊まることになると、体の弱い生徒は初めから参加できないわけでありますので、そういう意味で夜は非常に暗くて何も見えないというような御指摘もありましたけれども、条件は満たしているような気がしているわけでございますので、そういう意味で昼間でなければならないとか、あるいは夜でなければならないというような話は申し上げるつもりはありませんが、その学校の伝統で30年の歴史を積み重ねて、安全とそして触れ合いと、教育の目的に従った登山をしておりますので、御理解をお願いをしたいと思います。 なお、高校のボランティアというような意味でJRCの加盟が少ないということでございますが、少なくとも高校というのは全国でありますが、全校加盟というのはほとんどゼロであります。クラブ活動というようなことで加盟しておるわけでございますので、当然少なくなっていくわけでありますが、長野県の中でもとりわけまだ北信の方の高校のクラブの参加数は非常に多いわけで、南信、東信等においては非常にクラブの参加者も少なくて、加盟の学校も少ないわけでありますので、今後小中学校のJRCの教育が充実していけば、少しはふえるんじゃないかという予想ができるわけでありますが、高校では当然クラブ活動という立場で全員加盟ではございませんので、その辺も御理解をいただければありがたいと思います。以上でございます。     〔6番 北澤文子君「議長」と呼ぶ〕 ○議長(小布施茂君)  北澤文子君。 ◆6番(北澤文子君)  再々質問をほんの少しお願いいたします。民生部長さんに、老人住宅整備補助金の増額につきまして、県の補助基準にのっとってやっている。この改定のような話のある機会があれば、そこでまた話をするというようなお話でしたけれども、こういう機会はこれからある予想があるんですか。こういうことがなければ全然働きかけもなくて、この金額で十分とお考えでしょうか。 それから、教育長さん、今山へ登る夜の登山の中で、これはそれぞれ見解が違いますから、おっしゃることも本当にもっともだと思いますけれども、でもやはり山へ登るということは、汗をかくということが、非常にまたひとつの大きな私は楽しみでもあって、またそれも大事なことだと思います。 それから雷のことですけれども、朝早くその前の日に午前中に着けると思います。それから遠いとおっしゃいましたけれども、でしたらやはりもう少し近いこちらのこの須坂市から見えるアルプスもまたちょっと何かの機会がありましたら、そういうようなこともちょっとお話し合いの中にしていただければいいなと思います。これは答弁は要りません。お願いいたします。 ○議長(小布施茂君)  答弁を求めます。------山岸民生部長。 ◎民生部長(山岸利文君)  再々質問にお答えをいたしますが、この金額で十分であると民生部長は思うのかというような御指摘でありますが、この金額で今の社会情勢の中で十分であるというふうには思っておりません。なお、基準の改定でありますが、早い時期にまた県当局と御指摘の趣旨に沿って御相談を申し上げてみたいと、このように考えておりますのでお願いをいたします。 ○議長(小布施茂君)  以上で、6番北澤文子君の質問を打ち切ります。 この際、昼食のため休憩をいたします。 再開は午後1時15分の予定であります。               午後12時13分 休 憩    ------------------------------               午後 1時17分 再 開 ○議長(小布施茂君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 1番小松善正君の質問を許します。------小松善正君。     〔1番 小松善正君登壇〕 ◆1番(小松善正君)  どうも皆さん御苦労さまでございます。今定例会一般質問の最後になりました。前質問者と重複する質問もございますが、その内容を御判断いただきお願いしたいと思います。通告に基づいて順次質問をしてまいりますが、理事者各位の理解ある答弁を希望いたします。 道路行政について伺いたいと思います。須坂市におきましても、市道の舗装もかなり進められ、市民から喜ばれているところであります。しかし、舗装工事もしばらくいたしますと、舗装道路に穴のあいているところ、また車のわだちが目立ち、雨の降ったときなどは歩行者にも大変迷惑をかけていることも御承知のことと思います。これは、工事の欠陥によるものであるのかどうか、工事の欠陥によるものであるとすると、施工業者に補修を命ずることはできないものであるか、お聞きしたいと思います。 次に、施工業者に責任がないとしたならば、市が補修の責に当たらなければなりませんが、穴があいていても、また傷んでいても、そのまま放置しているように見受けられます。すべてではありませんが。こうした面に対しての管理、保全体制はどのようになっているのか、お聞きしたいと思います。また、今の道路舗装は、オーバーレイ方式で行われているわけでありますが、上に上にと舗装される方法はどうしても道路がかまぼこのようになり、歩行者は大変危険な思いをしている状態であり、冬場などは特に危険となります。この点についてどのように考えておられるか、お聞きしたいと思います。 また、国道・県道においても、路面の破損が目立つ箇所が見受けられます。国道・県道に市に管理責任はないと思いますが、住民の安全な交通を確保する見地から、国・県に対して、速急に補修をするようこれからもお願いしたいと思います。こうした面での通報体制はどのようになっているのか、お聞きをしたいと思います。 次に、須坂郵便局跡地利用について伺いたいと思います。昭和34年から平成元年までの27年間、東横町芝宮前に郵政事業の発展のため開局されておりましたが、各事業の増加によって従来の局舎では対応できない状態となり、駅前へ移転がなされたわけであります。平成元年度2月以来、今日まで旧局舎はそのままの状態にされており、周辺の環境が大変暗い感じになってきておりますことは御承知のとおりであります。住民の皆様方もあの跡地は一体どうなるのか、また市の対応はどのように進めているのだろうか、日に日に心配が高まってきております。旧跡地は、駅前通りの発展に欠かすことのできない重要な位置を占めていると確信をいたすところであります。敷地の一部においては都市計画路線に入るため、先行取得をされたとお聞きをいたしておりますが、残地取得願いはいつごろ出されるのでしょうか。郵政局におきましても、市に払い下げ、あの跡地が地域の発展、また住民の役に立つ姿に生かしていただきたいとの願いであり、早い時期に話し合いを進めたいとの意向もあるようであります。須坂市におきましても、新しく企画調整部ができ、あの跡地と周辺を含む将来の発展構想については、検討されておられることと存じますが、お聞かせ願いたいと思います。以上で質問を終わります。 ○議長(小布施茂君)  答弁を求めます。------宮崎建設部長。 ◎建設部長宮崎喜一君)  小松議員さんの道路行政についてお答えをいたします。 要旨1、施工業者の補修責任でございます。現在須坂市の市道は実延長で70万 4,558メートルございます。このうち、規格改良済み延長が25万 5,657メートルで、改良率が約36.3%となっております。また、舗装の状況でございますが、全体の舗装延長は40万 1,790メートルで、舗装率では全路線の57%を占めており、車道 2.5メートル未満の自動車交通の不可能なそういう区間を除くと、大部分が舗装が終わっておるわけでございます。しかしながら、この舗装のうちアスファルト系、いわゆる簡易舗装が全体の舗装延長の93%を占めておるわけでございまして、また、年々の交通量の増大と冬季間のスパイクタイヤによる損耗が激しいのも、この対応に苦慮しているところでございます。 そこでまず、工事発注完成後における施工業者の補修責任でございますが、工事発注に当たっては、請負業者と市において、建設工事請負契約を締結をいたします。この中で工事目的物に瑕疵があるときは施工業者が瑕疵の補修とともに、損害の賠償を請求することができることになっており、それぞれ実態に応じて処置がされておるところでございます。 次に要旨2、舗装道路の管理でございますが、市内の道路補修等のパトロールは、毎週土曜日それぞれ地区を決めて実施し、緊急を要する箇所につきましては、応急的修繕を行い、また市民の皆さんからの通報等をいただいたときには速やかに対応しております。しかしながら、ただいま申し上げましたとおりの市道の延長が膨大でございまして、管理面で不十分なところもあるかというふうに思います。今後一層、市民の皆さんの情報をお願いする中で、舗装の補修をしてまいりたいというふうに思います。 次に、舗装の工事でございますが、現在市では公共下水道工事に着手し、方々で道路の掘削が行われており、水道、ガス工事等地下埋設物の工事も各所で実施されており、市民の皆さんには大変御不便をおかけしておるところでございますが、この復旧工事を初め、長い年月がたちまして、クラック等の状況が生ずることがございますが、そこいらの点を総合的にチェックをいたしまして、損耗が著しいところから順次修繕工事を行っておるところでございます。 御質問のオーバーレイによるかまぼこ状の道路でございます。これらの対応につきましては、交通量、歩行者等総合的に検討し予算的な問題もございます。例えば打ち替えに比較しまして、オーバーレイは約5分の1程度の工事費で上がるというような面もございます。そこでおよそ路肩から10センチ程度高くなりますと、順次全面的な打ち替えを行っているのが実態でございます。よろしく御理解をお願いいたします。 次に、要旨3の国・県道の破損でございますが、現在、須坂建設事務所が管理しております須坂市内の道路は、国道1、主要地方道4、一般県道6、計11路線。総合延長にいたしまして、約7万 6,000メートルでございます。この管理体制につきましては、須坂建設事務所で毎週各路線、一度は必ずパトロールを実施しており、穴ぼこ等危険が発生したところにつきましては、速やかに補修をいただき、わだち等大がかりな補修等につきましては、交通量、人家の連檐度、あるいは歩行者の状況等を考慮しながら、順次補修を実施していただいております。 また、この通報等の体制でございますけれども、市の方へ国・県道の補修についての市民からの要望等が入ってまいりますが、それらについては直ちに建設事務所の方へ連絡をしておるところでございます。 なお、最近特に市街地舗装で通行制限を行う場合に、沿道の事業主から強い苦情等が出されるケースが多いわけでございまして、工事の促進に大変支障を来すことも多くございます。県・市におきましても、工事による通行制限は交通安全等考慮する中で、最小限の期間で行うように努力しておりますが、今後ともひとつ工事に当たりましては、一層の御協力をお願いする次第でございます。以上でございます。 ○議長(小布施茂君)  田中市長。 ◎市長(田中太郎君)  小松議員さんの旧須坂郵便局の跡地について、要旨1、行政の対応について、要旨2、跡地と周辺の開発計画につきましてお答えを申し上げます。旧須坂郵便局の跡地の行政対応と周辺開発計画についてでありますが、ことしの2月に馬場町へ須坂郵便局が移転新築をされましたが、5月に信越郵政局から跡地の取得希望の照会がありましたので、とりあえず希望したい旨、意思表示をした次第であります。信越郵政局の説明によりますと、郵政省としての跡地利用計画はなく、公共施設用地として県や市に取得する希望があればそれを優先し、なければ競売に付するということであります。そこで市の取り組みといたしましては、この敷地の一部に都市計画道路がかかり、駅前線と屋部線で現状では約 140平方メートルがつぶれますので、先行取得をお願いし、残地につきましては、利用方法を庁内関係各課において検討しているところであります。また、跡地の利用につきましては、商業者側からも希望があるように聞いておりますので、さらに関係者とも意見調整を図りながら、周辺の開発とあわせまして今後研究してまいりたいと存じますので、よろしく御理解を賜りますようにお願いする次第でございます。     〔1番 小松善正君「議長」と呼ぶ〕 ○議長(小布施茂君)  小松善正君。 ◆1番(小松善正君)  再質問をお願いしたいと思います。この道路行政についてでありますけれども、今早期完成のために、公共下水道があちらこちらで工事がされております。そんなようなわけで、道路が大変に荒れてきておる状態であるわけであります。この辺は業者と市の両方で細かく打ち合わせ等をして進めておることと思っておるわけでありますけれども、非常に高齢化社会ということで、お年寄りの皆さんが大変多い中で、やはり間違いのない修繕と申しますか、やったがために道路の状態が非常に悪くなったなあ、こういうような結果にならないように、ひとつ注意して進めていただきたいと思うわけであります。 それから、先ほど質問しましたかまぼこ式のオーバーレイ方式の補修の仕方でありますけれども、これはほんとに場所によっては大変道の端が極端に丸くなって、大変滑るような状態であるわけでして、この点何かいい方法がないかなあという話がたまたま聞かれるわけであります。この辺も業者との先ほど部長さんの方から5分の1で費用が済むんだと、こういうオーバーレイ式は格安にできて、大体そういうような工事で進めているいんだというお話もありましたけれども、どうかそこら辺を今後また検討していただいて、歩行者に対しての思いやりと申しますか、やはりそういう経済的なことだけではなくて、そこら辺もひとつ考えていただけたらなあと思うわけであります。そこら辺ひとつ再答弁をまたお願いしたいと思うわけであります。 それから市長さんの方から、旧須坂郵便局の跡についての答弁がございました。私も取得申し込み期限約3年間というふうに聞いておるわけでありますけれども、この間企画調整部の方に行ってお聞きしましたところ、ここしばらくの間は残地の申し込みの計画はないんだと、こういうお話をお聞きしてきたわけであります。しかし、今の郵便局の跡地ということは、駅前から郵便局の間というものは、大変旧市内の中でも商業の関係にいたしましても、大変重要な場所ではないかと確信をいたしておりますし、ほんとに申し込み期限ぎりぎりまで引きずっておるのではなくて、できるだけ早い時期に取得をしていただいて、そして周辺の開発ということに対して近い将来の間に考えていただきたい、こういう気持ちでいっぱいであるわけであります。そこの辺をひとつ御理解をしていただいて、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小布施茂君)  答弁を求めます。------宮崎建設部長。 ◎建設部長宮崎喜一君)  再質問にお答えをいたします。ただいまお話が出ましたように、現在午前中申し上げたとおり、公共下水道の工事が市街地の中心部で何箇所かで行われている点で、一般の通行の方に大変迷惑をかけていることに対して、おわびを申し上げるところでございますが、特に公共下水道工事のように、道路を深く掘るような場合、道路の復旧はとりあえず仮復旧というような形で、アスファルトで補修をしておきまして、しばらくの間、自然転圧をかけまして、地盤が安定した時点で本復旧というような措置をとっているところでございまして、ただいまの御指摘のとおり、仮復旧の期間中には大変御迷惑をかけているわけでございまして、特に高齢の方につきましては、足元が非常に危ないというようなこともございます。それぞれ工事業者には、十分その辺の配慮をするようにしておるところでございますが、よろしくお願いをいたします。 また、オーバーレイ方式の道端、特に歩行者に対しては、かまぼこ状の道路が危ないという、そのとおりでございまして、この辺につきましてもやはり場所、場所によって道路の箇所、箇所によって考えていかなきゃいけない。先ほど私はおおむ10センチ程度の段差がついた場合には、全面打ち替えをするんだというふうなふうに申し上げましたですけれども、その辺も単に画一的でなくて、道路の実態に応じたやり方をしていかなきゃいけないというふうには思っております。ただ、道路肩の場合には、非常に排水の問題とも絡んでまいりまして、非常に難しい問題もあるわけでございますが、御指摘の趣旨は十分踏まえて今後やってまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(小布施茂君)  田中市長。 ◎市長(田中太郎君)  小松議員さんの再質問にお答えをいたします。郵便局の先ほどお答えを申し上げたわけでございますが、残地の問題につきまして現在庁内で検討しているわけでございまして、できるだけ御期待に沿うように、早く目標が達成できますようにこれから努力をしてまいりますので、よろしくお願いする次第でございます。 ○議長(小布施茂君)  以上で、1番小松善正君の質問を打ち切ります。    ------------------------------ ○議長(小布施茂君)  以上で本日の日程は終了いたしました。 明15日から17日までは休会といたします。18日から21日までの4日間は午前9時から各委員会を開き、付託案件の審査を願います。来る26日は午後2時から本会議を開き、各委員長の報告を求め、質疑、討論並びに採決を行います。 本日はこれにて散会いたします。 大変御苦労さまでした。            午後 1時36分 散 会     ----------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。            平成元年9月14日                       須坂市議会議長   小布施 茂                       署名議員      駒津芳平                       署名議員      永井常雄...